複数のセキュリティソフトの競合で動作が遅くなった場合の対処方法

法人さまのセキュリティソフト入れ替え作業の依頼が、今年は例年に比べ非常に多い傾向にあります。

 

春の消費税アップ。

その翌月のWindowsXPのサポート終了。

 

といったイベントが続いた影響も大きいのかな、と思います。

 

さて、セキュリティソフトの入れ替えですが、普通で考えれば…

 

1.既存のソフトウェアをアンインストールして

2.新しいソフトウェアをインストールする

 

という手順で終了。

となるのが「普通」なのですが、なかなか思い通りにいかないことが多々あります。

 

端末によっては、通常のアンインストール手順(コントロールパネルからアプリケーションの削除)で問題なくアンインストールを完了できる場合もあります。

しかし、通常の方法でアンインストールした後、別のセキュリティソフトをインストールすると、何故かアンインストールしたはずのセキュリティソフトが復活してしまい、2つのセキュリティソフトが競合して、パソコンの動作が著しく遅くなる、

という事象が起こったりもします。

 

個人的な経験ではありますが、こういった普通にアンインストールできない事象は、

 

カスペルスキーと、AVASTでは、非常に多く発生しました。

main

あくまで、法人で利用されていて、入れ替えを行う対象となるセキュリティソフトに限定されるので、個人利用が多いソフトは、そもそも巡り会いにくい、というのもあります。

 

反面、ウィルスバスターや、

vb2013

ESET

eset6

などは、こういう事象に巡り会うケースは少ないのですが…。

 

このような場合、各セキュリティソフトのサイトに用意されている削除ツールを活用して削除する必要があります。

さらに、これらの削除ツールを使用する場合、OSをセーフモードで再立ち上げする必要があります。

必要なツールをダウンロードして、デスクトップなどに保存した後、セーフモードで立ち上げ直し、ツールを使って、削除対象のセキュリティソフトの痕跡を完全に削除すれば症状は解消します。

 

 

個人のパソコンや、単一拠点のパソコンだけが対象なら、上記操作で問題ありませんが、対象パソコンが複数の拠点に分散する場合、この操作を遠隔で行おうとするわけですが、これが非常に困った事態にります。

パソコンの再起動のたびに遠隔接続が切れます。

セーフモードなので遠隔では接続できなくなります。

従って、

思うように作業が進まない。

お客さまにたびたび作業の手伝いをお願いせざるをえない。

休日で出勤者が殆どいない場合など、対応そのものができなくなる、などなど…

という困ったことが当たり前のように起こります。

 

なので、支所・支店などの作業がある場合は、拠点に最低1名ご担当者さまに待機いただき、お手伝いいただくように段取りましょう。

 

いずれにしても、専用の削除ツールを使用すれば問題なく削除できるので、事前の調査と準備を怠らなければ問題はないのですけど(^_^;

 

企業の情報部門の方や、ITサポートを行っている方なら、すでにご存じの方法ですかね。

 

 

蛇足ですが、主立ったセキュリティソフトメーカーの削除ツールのリンクをまとめておきます。

 

・ESETセキュリティ用削除ツール ESET Uninstaller_V4

・ノートン削除ツール Norton_Removal_Tool

・ウィルスバスター削除ツール VB_Uninstall

・カスペルスキー削除ツール kavremover ユーティリティ

・マカフィー(個人向け専用)削除ツール McAfee Consumer Product Removal tool

・AVAST削除ツール アンインストールユーティリティ

 

必要な方の参考になれば。

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