Kingsoft Internet Securityがインストールされているとブルースクリーンで突然立ち上がらなくなる事例
メーカー製のパソコンには、予め多くのアプリケーションがバンドルされています。
特に難しいことを考えずに、すぐに使い始めたいユーザーにとっては、非常に便利なアプリケーションですが、これが原因で、ある日突然、パソコンが使えなくなるという危険も孕んでいることに遭遇しましたので、その記録を少々。
先日、とある取引先で使われている富士通製のノートパソコンが、突然ブルースクリーンになって全く操作ができない状態になったとのことで、その緊急対応に出かけました。
まずは状況確認。すると…
(注:画像はWikiから転載しました)
ブルースクリーンとは言っても、よくあるBIOSの起動途中やOSの起動途中ではなく、Windowsがほぼ立ち上がってから、何かのアプリケーションを起動している最中にブルースクリーンになってしまう。という状況で、どうやらハードウェアの故障ではなさそうです。
その時のSTOPコードは、0x0000008E。
原因としては、「プログラムが不適切なメモリ アドレスを参照したときに発生することがある」らしいです。
いずれにしても、ソフトウェア側に原因があるらしいことが判明です。
そこで、まずはセーフモードで起動確認してみると、問題なく起動できます。
このパソコンは自動的にアップデートする設定になっていますので、OSが古いことに起因している可能性は低いです。
そうすると、直前にインストールされたであろうソフトウェアが疑わしい、ということになります。
次に、セーフモードのまま、アプリケーションのインストール履歴をチェックしてみると、今日付けで更新されたと思しきアプリケーションの履歴が見つかりました。
自動アップデートされたアプリケーションがひとつと、Microsoftのアップデートがふたつ。
それぞれの情報をチェックしておきます。
そして、これらの更新を無効化するために、「システムの復元」を試してみることにします。
正常に起動しなくなった日の一つ前の日付の復元情報を選択し、「システムの復元」を試みます。
すると、自動的に再起動がかかり、通常モードでOSが起動しました。無事に立ち上がり、問題ないようです。
そこで、更新されたものの情報を検索してみると…
ありました。
最新にバージョンアップしていないKingsoft Internet Securityのインストールされている環境で、Windows更新プログラム「KB2839229」を実行すると発生する事象だったようです。(お騒がせな…)
このパソコンにもKingsoft Internet Securityがインストールされていました。
このセキュリティアプリケーションを最新にアップデートし、改めてWindows更新プログラム「KB2839229」をインストールしたところ、無事に起動するようになりました。
こういう事象にあった場合、あまりパソコンに詳しくないユーザーはどうするんでしょうね?
たぶん、パソコンが壊れた。買い換えなきゃ~(O.O;)(o。o;)
ってなるんでしょうね~。
対処方法をWEBで公開しても、あんまり意味ないような…。
そもそも、メーカー製のパソコン使う人って、ブルースクリーン見たらパニックになって、セーフモードで立ち上げを試すとか、システムの復元をしてみるとかって考えないでしょうしね。
ひょっとすると、これに起因して、どこも悪くないパソコンがヤフオク出回る可能性もありそうですね。
しばらく、チェックしてみましょうかね。