So-netのダイナミックDNSサービスは停電に対応できない!
とあるクライアントの、遠隔地にある設備を監視するため、So-netのダイナミックDNSサービスを契約しました。
ところが、直近で数回、遠隔監視が出来なくなる、という不具合に見舞われてしまい、いろいろと調べてみたところ、どうやらSo-netのダイナミックDNSサービスは、サーバ設置場所でルーターが停電(または瞬停)に見舞われると、機能しなくなる。ということが判明しました。
このサービスに関する情報が、あまりにもネット上にないので、参考になれば、ということで記しておきます。
そもそもの当社クラウイアントのシステムは、地方にある無人の設備の監視装置(データロガー)の監視画面を遠隔からも同時に監視できるようにするため、現地のルーターの特定ポートを監視装置に向けて空けることで、実現しようとしています。
その監視装置は標準仕様でWEBサーバが動作しているので、基本的にはルーターの設定だけで外部からアクセスできるようになります。
残念なのは、現地のインターネット接続回線が、固定IPで接続されていない(So-Net)ということ。
更に、監視装置には手出しが出来ないので、DDNSクライアントソフトの設置ができない、ということです。
そこで、プロバイダ(So-Net)の提供しているダイナミックDNSサービスを活用すれば、対応できると考え、契約し、対応したわけです。
結果、正常時は全く問題なくダイナミックDNSの機能も働き、外部からの遠隔監視を実現しました。
(あたりまえですが)
しかし、数週間前、設備エリアで停電があり、監視が出来なくなりました。
このときは、完全停電だったこともあり、設備の各所も機能停止していたため、自動的に復旧できない要素もあるのかなと思い、マニュアルで再設定し復旧させました。
が、数日前、台風の通過時に瞬停が起こったようで(ログに残っていました)、また監視が出来なくなりました。
この際は、他の設備機能には全く問題なく、UPSによるバックアップ対象から外れていたルーターのみで瞬停の影響を受けてしまったことが分かりました。
結果、ルーターもUPSによるバックアップを行うことで対策を行いましたが、停電から復帰した場合には、手動でしかDDNSサーバにIP変更の通知が行かない仕様ってどうなの?って感じです。
一応、So-netのダイナミックDNSサービスのページ内のFAQには、以下の件があります。
Q-19 | 突然自分のサーバにつながらなくなりました。 |
A-19 | お客さまの接続環境から、インターネットへの途中の回線が一時的に切断されたり、不安定な場合、ダイナミックDNSの割り当てがされなくなる場合があります。再度接続を行ってください。また、接続サービスのメンテナンス時には、ダイナミックDNSへの割り当てが解除される場合があります。メンテナンス終了後に再度接続を行ってください。 ダイナミックDNSサービスがご利用可能な接続コース以外へコース変更された場合も、ダイナミックDNSサービスがご利用いただけなくなります。ご利用可能な接続コースはこちら。 |
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されなくなる場合がある、ではなく、されなくなります、なんですが。
冷静に考えてみれば、ローカル側にDDNSクライアントのアプリケーション等を一切置かずに対応しているサービスですから、プロバイダ側でIPを切り替えたタイミングでしか更新できない、と考えるのが適切だったかも知れません。
ただ、そういうことは明示すべき事項のように思うのですが、どうなんでしょうね。
同じような事象にめぐり合うケースは極めて少なそうですが、プロバイダ提供のダイナミックDNSサービスを利用する機会のある方には参考になる部分もあるかもしれません。
お役に立てばなによりです。